「 外国人風 」

 

Y.S.PARK Official Blog

 

Welcome To Y.S.PARK

 



 

 

- International - 

 

Y.S.PARKの特徴の一つとして、「Internationalな観点」ということがあります。もちろん、Y.S.PARKは日本のSalonですので、日本の良さ、施述の繊細さ、丁寧で綿密な仕事内容、「おもてなし」やホスピタリティーなどなどがベースにあります。

ですが、その他のことは可能な限り、できることはすべて世界基準を意識してオリジナルでおこなっています。そのようなスタイルがありますので、特に外国人向けの限定サービスや形態をとっておらず、日本人であろうが、外国人の方であろうと特にやることに変わりはありません。

日本人だから良いとか外国人だから合わないとかそのような観点ではないのです。

 

Y.S.PARKをご利用のお客様は、もちろん日本の方が一番多いのですが、そのなかで、他の国のお客様、最近では海外からの旅行者の方、などなどいろいろな国からのお客様が来店されます。よくある、外国人向けに特化したSalonではないのですが、よくいらっしゃっていただいています。

 

このように、Y.S.PARKをご利用されている外国の方が、私たちの技術や接客をどのように感じていらっしゃるのか、ふと思うことがあります。

おそらく、自国のようにしてもらいたいが、他の国なので仕方ないと思っている方や、いやいや、日本のY.S.PARKというSalonは素晴らしい、なぜ自分の国にはないのか? なんてことだ!という方ももちろんいらっしゃるかもしれません。

もし、そうでしたら嬉しいかぎりです。

 

現在、日本のSalon事情として、大都市のSalonでさえも、外国人のお客様が来店されない店舗は、ほぼゼロに近い。来店されるSalonは、普通にいらっしゃる。と完全に二極化しているとのではと思います。

 

おそらく、他の国においても同じ現象がおきているのではないでしょうか。

長年この仕事に従事されている、ベテラン美容師の方でさえも、日本人以外の髪を触ったことすらない方が多く、「外国人のヘアって違うんですか?」「やっぱり柔らかいの?」と聞かれることがよくあります。

ベテランでもそのような発言があるぐらいですから、相当な二極化かもしれません。

- High Light - 

 

Y.S.PARKに入社当時、日本人以外のお客様がSalon内にいらっしゃるだけで驚きなのですが、外国人のお客様が、早朝から大勢いらっしゃって頭に銀紙をたくさんつけている光景を見たときに、かなりの衝撃を受けました。

今でいう「ホイルワーク」ですが、Y.S.PARKでは昔から「 High Light / ハイライト」と呼んでいます。いろいろな技術を知っているつもりでいましたが、ハイライトとは?何だ?あれをやるとどうなる?全く見たこともこともない施述を、さも当たり前のようにやっている。すべてが驚きです。

 

当時、美容界でハイライトを知っている人はほとんどいなかったはずです。「ハイライト知ってるか?」ときいても「タバコの名前」としか返ってきません。

そのような驚きの毎日を過ごすなか、ついに、ハイライトのアルミホイルを持って助手に付く時がやってきました。

 

まじかで見るハイライト テクニックは、今までの、ベタ塗りのヘアカラーという概念を全て変えてしまうほどの衝撃、施述自体はかなり過激なことをしているにもかかわらず自然な仕上がりというギャップ、数色を織り交ぜながらブレンドする奥の深い理論と施工、また、とても広がりのある、発想によって、おおいに発展していく可能性があるまったく新しい技術であることを知りました。

 

当時、日本のお客様でヘアカラーといえば、単色の白髪染め、しかもダークカラーがほとんどでしたので、無理もありません。

そもそも、自然界のもので単色のものは存在しない、それが自然である。あたりまえのことですが、最大級の感銘をうけたことには間違いありません。

- Dream - 

 

その当時、アシスタント時代、自分がどのようなStylistとしてやっていきたいか?月並みですが、考えていました。よく若者が考えることです。ボンヤリと見えてきた頃かと思います。

その時に思っていたことは、外国のお客様対応のなかで培ったヘア作りのノウハウを日本人のお客様に、どうにか提供できないか、ということでした。

それもそのまま落とし込むのではなく、きちんと噛み砕いた上で、日本の方達の髪質や素材、好みに合わせて行うことにより、より素敵なヘアをつくれるのではないか、ということです。

そのようなことを施してる者は、Y.S.PARK以外ではいないと、勝手に思っていましたので、特徴としては申し分ありません。そして、それは他の店舗との差別化になりとてもいいことである。ということでした。

 

そのような明確な目標を持つようになってから、取り組みが変わりました。

アシスタント時代のカットモデル練習は、ほとんど外国人に力を入れておこなっていました。

街を歩いている外国の方にも声をかけてCUTさせてもらう。

その出来上がりを先輩に見てもらうのですが、おそらく先輩も困惑で、本当に迷惑なアシスタントです。

 

副産物としての一つとしては、英語の勉強ができますので、まさに一石二鳥です。さらに、もう一つ、外国の方は異国での生活のなかで、いろいろなネットワーク、コミュニティーを持っていますので、お客様も紹介してくれました。

 

そんな活動をしていくなかで、少しずつですが、人間の髪にはいろいろな種類特性があり、今まで日本人の髪に触れ携わってきたのは、ほんの氷山の一角でしかない。ということも覚えていきました。

- Material - 

 

外国人の方は、ヘアカットでのいわゆる「鋤く(すく)」ことを嫌がる傾向があります。

それはそうです、日本人のヘアはいかに柔らかく見せるか、という前提で施すことが今は主流ですから、多毛を鋤く(すく)ことも選択の一つとして多いかと思います。

対して、主に欧米の方は、アジア人よりも髪が細く、柔らかい方が多いと思います。ですから、ヘアカットも基本的には硬い方向でフォルムを作り、切っていきます。素材が柔らかいので、そこにバランスがあるのだと思います。

柔らかい素材をぼかして切ってはフォルムもボケボケですから。

いかに、硬くというか、いかにしっかり、エッジの効いたスタイルを作るかがテーマになってきますので全く違うのです。

 

頭の骨格もアジア人は、両サイド、ハチはりで横に広がりますし、顔もどちらかといえば、欧米よりフラットな傾向にあります。

いかに両サイドを抑え、前後にピッチをつけていくかという作り方です。

 

欧米の頭の骨格では、両サイドにハチがなく、どちらかといえば前後張っている、彫りも深い印象です。ですからアジアとは全く反対の意識でヘア作りをしなければいけません。

 

そのようなことを学んでいくなかで、一つ気がついたことは、いろいろな素材や特性があるので、それを活かすようにしたらどうかということでした。

シンプルに、当たり前のことなのですが、日本人だからこうでしょう。外国人だからこうでしょう。ではなく一人一人の特性を良く見た上で、それを活かしたヘア作りです。

 

そもそも外国人とひとくくりにしていること自体が間違いです。外国人といっても様々な背景がありますので、髪も多種多様です。

それに、私たち日本人も海外にいけば外国人なのですから。

 

髪質、骨格はいろいろあって当たり前、要はそれを活かすことが大切だということです。「~ 人」だからではなく、素材を良く見ること。

ごく当たり前のことでしょうが、本当に大切です。

 

このように考えるようになり、逆に日本人だけで考えると、髪質や特性もそんなに幅があるわけではありませんので、どういうわけか、気持ち的にだいぶ楽になれたように思います。

- International Beauty - 

 

最近よく「外国人風のヘア」というフレーズを見かけます。

時代の気分的な言葉であるかと思いますが、外国人風とはどのようなものなのか、もちろん、それは日本人が外国人のようになりたい感からできたフレーズなのですが、イメージとしては、「柔らかい」、「フワフワした」、「透き通った透明感のある色」などでしょうか。アジア人の髪質からいえば真逆のことを髪に施しますので、大変です。

カラーで透明感を出し、カットで毛量をスカスカにして、いくらか無理があるかと思います。髪にもとっても負担になることばかりで、もちろんファッションですからいいのでしょうが、素材の良さが活かされていないように感じます。

第一、外国人風では、外国の方のただのモノマネにすぎませんので、やはり本物には負けてしまいます。

 

まず、基本となる髪質や骨格などの素材を最大限に活かした上で、必要であれば、そのような異国的な要素を噛み砕き、少し織り交ぜ調和融合させることによって、少し違った新しい美しさ「 International Beauty 」が生まれるのではないでしょうか。

 

Keisuke Moriyama

 

 

 



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